配当金が最大限になる条件は? シミュレーションしてみた。

マイナー外科医です。以前の記事で配当金を毎月1万円得るにはいくら投資する必要があるか、を計算してみました。

前回は配当利回り税引き後5%、株価成長率5%、増配率5%で追加投資 有/無 とかなりざっくりした計算でしてみました。今回低成長、マイナス成長、レンジ相場など様々な条件でシミュレーションしてみます。

基本条件

手数料など、細かい条件はいったん無しにしてあくまで簡単にシミュレーションしています。共通する基本条件は下記の様にします。

  • 初年度100万円投資
  • 株価は最初1000円、つまり1000株購入
  • 配当金は最初税引後5%
  • 配当金は全て再投資
  • 15年の観察期間
  • 株価、購入株数は小数点以下切り捨て
  • 1株あたりの配当金は小数点3桁以下切り捨て
  • 毎年100万円の追加投資あり
  • ⇒100万円+前年の配当金が軍資金

逆に変動するのは下記2点X,Yです。

  1. 株価  年X%成長
  2. 増配率 年Y%成長

①株価が5%成長、増配率5%

ケース①年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500001050200052.51050002205000
3年目11050001102300255.121654703473674
4年目11654701157400957.872320004870413
5年目12320001214502360.763051976403119
6年目13051971274604763.793857388089616
7年目13857381337708366.974743489944319
8年目14743481403813370.3157183111982430
9年目15718311473920073.8267914414230744
10年目167914415461028677.5179726716699423
11年目179726716231139381.3892716219418001
12年目192716217041252385.44106996522409157
13年目206996517891368089.71122723225700752
14年目222723218781486594.19140013429316604
15年目240013419711608298.89159034833287970
16年目2590348206917333103.83179968537661662
17年目2799685217218621109.02203006142474873
18年目3030061228019949114.47228356247767282
19年目3283562239421320120.19256245053602530
20年目3562450251322737126.19286918260007263

初回投資と同じ額を追加投資すれば、5年目、8年目、12年目、17年目にそれぞれ5倍、10倍、20倍、40倍の配当金になります。これは前回検証した値と同じです。この条件では、初年度毎月10000円の配当金が10万円になるのに8年かかるということですね。

②株価が7%成長、増配率5%

株価だけが高成長、増配率は据え置きバージョンです。現実には株価上昇につられて増配率も大幅に上がることが多いですが、それ以上に株価が上がるパターンです。つまり株価成長率>増配率。

マイクロソフト(MSFT)などがこのケースです。増配率も10%以上なのに、株価はそれ以上に成長することで、前はそこそこの配当率であったのに現在は配当率は1%程度に低下していますね。

ケース②年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500001070198152.51040022223672
3年目11040021144294655.121623833532607
4年目11623831224389557.872254034992883
5年目12254031309483160.762935316617310
6年目12935311400575463.793670478422647
7年目13670471498666666.9744642210432090
8年目14464221602756870.3153210612656042
9年目15321061714846173.8262459115126745
10年目16245911833934777.5172448517857536
11年目172448519611022681.3883219120885377
12年目183219120981109985.4494829824234000
13年目194829822441196789.71107355927927507
14年目207355924011283094.19120845732013287
15年目220845725691368998.89135370536520746
16年目2353705274814545103.83151020741479867
17年目2510207294015398109.02167868946948809
18年目2678689314516249114.47186002352963128
19年目2860023336517098120.19205500859589778
20年目3055008360017946126.19226460566870205

5年目、8年目、13年目、19年目にそれぞれ5倍、10倍、20倍、40倍の配当金になりますがケース①より遅れます。株価の成長に増配率が追い付けなければ配当金は下がってしまうということです。ただ総資産は増えています。

高い株価のため、徐々に低配当になってしまうからですね。最終的に3.5%程度の配当利回りになります。

③株価が5%成長、増配率7%

今度は逆に増配率の方が高い場合です。あてはまるのはタバコ株や石油株などでしょうか(どちらかというと次の④の方が近いかも)。株価成長率<増配率。

なお、増配率が株価成長を大きく上回ることが長期間続くことはありません。株価(というより利益)より配当金が高くなるのは企業にとって健全ではなく、必ずいつか減配・無配転落するからです。あくまでこの株価成長率<増配率という傾向なら、といった目で見てください。

ケース③年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500001050200053.51070002207000
3年目11070001102300457.241719483482356
4年目11719481157401661.242459394892451
5年目12459391214504265.523303516451339
6年目13303511274608670.14266288180192
7年目1426628133771537553647510100036
8年目15364751403824880.2566190212233846
9年目16619021473937685.8680502314615871
10年目180502315461054391.8796858517268063
11年目196858516231175598.3115551620233881
12年目2155516170413019105.18136933823553714
13年目2369338178914343112.54161416127273788
14年目2614161187815734120.41189453031442982
15年目2894530197117202128.83221613336121275
16年目3216133206918756137.84258532741391491
17年目3585327217220406147.48300947647331308
18年目4009476228022164157.8349747954031399
19年目4497479239424042168.84405925161615799
20年目5059251251326055180.65470683570183050

5年目、7年目、11年目、15年目にそれぞれ5倍、10倍、20倍、40倍の配当金になりケース①、②より期間が短縮されます。

配当金、総資産とも①,②より高まります。

まあ、最終的に20年目で7%程度と減配リスクが高まりますが。

④株価が-5%成長、増配率0%

わーい、株が安く買える♪

考えたくないですけど、買えば買うほどドツボにはまる地獄?のナンピン買いです。

ケース④年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500009502105501052502105000
3年目11052509023330501665003170160
4年目11665008564692502346004250952
5年目12346008136210503105005359230
6年目13105007727907503953506499554
7年目13953507339810504905007681230
8年目149050069611951505975508915446
9年目1597550661143675071835010214937
10年目1718350627171075085535011581439
11年目18553505952022550101125013045125
12年目20112505652378450118920014627160
13年目21892005362786850139340016330648
14年目23934005093257050162850018206630
15年目26285004833801250190060020260396
16年目29006004584434550221725022527260
17年目32172504355174050258700025093900
18年目35870004136042550302125027976775
19年目40212503927068350353415031241886
20年目45341503728287150414355034971562

5年目、8年目、11年目、16年目にそれぞれ5倍、10倍、20倍、40倍の配当金。意外や意外??、さすがにケース③よりは落ちますが、配当金はケース①、②より速いペースで増加します。

まあこのケースは20年目の利回りが13%超と現実的ではありませんので、どこかで必ず大減配・無配転落が訪れます。が、株価低下が高配当戦略にとって必ずしも悪というわけではないということですね。

もちろん総資産は少なくなります。

ナンピン買いをする人が喜ぶような、20年目に株価2倍となった場合のケースも置いておきます。確かにこれは魅力的ですね。

株価が元通りにならなくても十分な配当金、総資産になります。

ケース④’年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
20年目45314507847646650382330063772644

⑤5年毎に株価が+5%、-5%成長、増配率5%、-5%

疑似レンジ相場と考えてください。

ケース⑤年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500001050200052.51050002205000
3年目11050001071303155.121670683413269
4年目11670681092409957.872372094713317
5年目12372091113521060.763165596115289
6年目13165591057645557.723725827195517
7年目13725821004782254.834288808282168
8年目1428880953932152.084854379368350
9年目14854379051096249.4754229010462900
10年目15422908591275746.9959945111557714
11年目15994519011453249.3371686313810195
12年目17168639461634651.7984655916309875
13年目18465599931820554.3798980519067370
14年目198980510422011457.08114810722106895
15年目214810710942207759.93132307425475312
16年目232307410392431256.93138408226644250
17年目23840829872672754.08144539627824945
18年目24453969372933651.37150699028994822
19年目25069908903215248.8156901730184297
20年目25690178453519246.36163150131368741

このようなレンジ相場なら最終的に株価、1株配当ですら当初より低下してしまいます。

⑥株価が7%成長、増配率7%

最後にちょっと好景気にしてみましょう。どちらもケース①より増加しているパターンです。ありえない数字ではないですし、実際コロナ禍前の10年はこれに近い成長を見せていました。

ケース⑥年初の軍資金株価株数1株当たり配当金配当金年末資産
1年目10000001000100050500001050000
2年目10500001070198153.51059832225653
3年目11059831144294757.241686863540054
4年目11686861224390161.242388975013721
5年目12388971309484765.523175756662298
6年目13175751400578870.14057388508938
7年目1405738149867267550445010579998
8年目15044501602766580.2561511612894446
9年目16151161714860785.8673899715491395
10年目17389971833955591.8787781718392132
11年目187781719611051298.3103332921647361
12年目2033329209811481105.18120757125294709
13年目2207571224412464112.54140269829371914
14年目2402698240113464120.41162120033948264
15年目2621200256914484128.83186597339075369
16年目2865973274815526137.84214010344805551
17年目3140103294016594147.48244728351233643
18年目3447283314517690157.8279148258426532
19年目3791482336518816168.84317689366492733
20年目4176893360019976180.65360866475522264

さすがにケース①より配当金、総資産とも増加しています。

まとめ

これら計算を皆さんならどう解釈しますか?

ケース① 株価成長率5%、増配率5% これと比べ

  • ケース②:①より株価成長率大(株価成長率>増配率)
  • ⇒配当金は低下も、総資産は増加
  • ケース③:①より増配率大(株価成長率<増配率)
  • ⇒配当金、総資産とも増加する
  • ケース④:①より株価マイナス成長、増配無し
  • ⇒配当金はまずまず増加、ただ総資産は減少する可能性が非常に高い
  • 後半に株価が上昇すれば総資産大幅に増加するかも
  • ケース⑤:①から株価、増配率も増減を繰り返す
  • ⇒配当金、総資産とも減少する可能性高い
  • ケース⑥:①より株価、増配率も大
  • ⇒配当金、総資産とも増加する

配当金を最大化するという高配当株戦略において、株価成長率と増配率の様々なパターンを考えてみました。一部現実的ではないですが、あくまで株価成長率と増配率の関係性を見ていただければ幸いです。

結論から言えば株価成長率<増配率となるような関係がベストということですね。その中でもギリギリ減配しないような関係で、です。

しかし予想したより速いスピードで資産が増えていきました。計算あってるかな?

もし、間違いあれば是非ともビシバシ教えていただければ幸いです。

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