マイナー外科医です。学生時代のバイトでは時給いくらで考えることが多かったですね。社会に出て働いてみたら時給よりむしろ月給や年俸、はたまた1回あたりの報酬になっているんじゃないでしょうか。
月給、年俸から時給を計算することで、今の仕事・生活に対する考え方が変わるかもしれません。通勤時間が1時間以上かかっている方は特に。
時給計算
モデルケース1 平均サラリーマン
- 勤務時間 8時間(休憩除く、残業なし)
- 通勤時間 2時間(往復)
- 勤務日数 月20日勤務(祝日、有給考慮せず)
- 給与 30万円(福利厚生込み)
計算式:月給÷(勤務日数×勤務時間)=時給 ※年俸なら 月給=(年俸÷12)
この場合、勤務時間を考えるなら
30万円÷(20日×8時間)=1850円/時
時給1850円となりますが、通勤時間も含むと
30万円÷(20日×10時間)=1500円/時
時給1500円になります。思ったより高かったでしょうか?安かったでしょうか?
都会で電車通勤であれば、満員電車で多大なストレスを感じながら通勤する必要があることを考えればもう少し欲しいところですね。
もし、通勤時間往復2時間の人が職場に直結した寮に住んだり、むしろ職場が自宅(サラリーマンならちょっと嫌ですね)だったとします。
通勤時間の代わりに副業など、仕事すると仮定するならいくら稼げるでしょうか。
1500円×2時間×20日=60000円/月 年720000円
往復2時間で月6万円、年72万円ですね。かなり大きいんではないでしょうか。もちろんそれ以上に月給が高い人ならより高い価値がありますね。
モデルケース2 後期専攻医
- 勤務時間 10時間(休憩除く、残業含む)
- 通勤時間 2時間(往復)
- 勤務日数 月25日勤務(祝日、有給考慮せず)
- 給与 50万円(福利厚生込み)
50万円÷(25日×12時間)=1667円/時
研修医や専攻医は土日などあってないようなもので、休めて週1回程度です。勤務時間はちょっと甘めの設定です。
勤務日数が多ければ遠くに住めば住むほど給料が高くても、時給は2000円と給与の割にはアップしません。逆に研修医や専攻医は病院直結の寮(PHSも繋がるからホントに休みなくなるけど)に住めば時給2000円と大幅にアップしますね。
マイナー外科医の場合
マイナー外科医は勤務先からなるべく近い徒歩・自転車圏内を選択しております。
満員電車嫌いもありますが、単純に通勤がめんどくさい。かといって寮生活はあまり好きじゃないので5~30分以内の所の賃貸を探して住みます。
一度寮生活の時、勤務中勝手に管理人(総務課)が了承なく部屋を修繕していたことがあり、それ以来寮は辞めました。
遠すぎると通勤がしんどいし、帰宅後に呼び出しがあった時のガッカリ感がハンパない。近すぎると帰宅後のプライベート感が損なわれる。その絶妙なバランスが取れる地域に住むようにしています。
ちなみに自分の場合、月100時間(80時間までしか認められずあとはサービスサービス)程度の残業が当たり前ですので、月25日勤務だから1日4時間残業するとして。
モデルケース3 マイナー外科医
- 勤務時間 12時間(休憩除く、残業含む、当直時間除く)
- 通勤時間 1時間(往復)
- 勤務日数 月25日勤務(週休1回)
- 給与 100万円(福利厚生込み)
100万円÷(25日×12時間)=3077円/時
安い。家庭教師バイトの方が高かった。給与は増えているのに。
『勤務医は一流企業サラリーマンの2倍働いて1.5倍の給料』
『働く環境だけなら医者より福利厚生のしっかりした大企業のほうがいい』
学生時代、クラブOBの先生からよく言われたことです。働き出してから痛切に実感しています。
ただし、医者には医者だけのやりがいや楽しみもありますし、今のところ不況に関係なく安定はしていますけどね。今のところは。
余った時間をどうするか
通勤時間が短いほど通勤ストレスが減り、仕事も、プライベートも満足度が高いということがわかっています。
下記サイトより引用させていただきました





先ほどのモデルケース1で考えてみます。
通勤時間が2時間⇒0時間で月6万円、年間72万円の得という計算です。
月6万の価値があるとすれば、多少無理をして家賃あげてでも勤務地近くに住むのはアリと思います。通勤時間1時間あたり3万円の価値がありますね。
通勤1時間減少⇒家賃3万円アップする価値あり
通勤1時間増加⇒家賃3万円ダウンしないと損
家賃を高くしないでも、実際に余った時間分副業をして稼ぐのもアリ、早く家に帰ってダラ~っとするのもアリ、ペットとまったりするのもアリ、趣味・資格時間に充てるのもアリ。要するに自由に使っていいんです。時間を自由にできる、それって凄い幸せじゃないでしょうか。
またお金をいくら払っても時間を取り戻すことはできません。その点から考えれば時間はお金より尊いです。健康もですけどね。
まとめ
通勤時間は”節約できる時間”の第1候補です。もし今後住居を変える予定があるなら、一度検討してみてもいいですね。
※通勤時間が音楽や読書の時間、ドライブ、運動(自転車通勤)といった効果を伴うならそれは問題ありません。
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