さよなら、有給

マイナー外科医です。医局を辞めるのと同時に、現在の2年半近く勤めた職場も退職することになります。

残り約4ヶ月は3次救急のある病院で勤務します。3次救急の当直は、30歳超の救急に興味のない医者にとっては地獄です。そんな当直も残すところあと10回・・・!カウントダウンが始まりました。

残り有給回数 52.5回

辞めるにあたって、ほとんど消化していない有給日数をふと確認することに。

確か、着任時に10日分、毎年4月に20日分付与されていた。中途半端な時期に着任したためMAX70日分の有給があるはず。

蓋を開けてみたら多いのか少ないのか52.5回。夏休みの時追加で年2日追加した以外、あとは転職時の面談で使用した半休しか記憶に無い。遅刻、早退はしておらず、計算が合わないがおそらく期限切れもあるだろうしよしとする。

残り4ヶ月、勤務日数は土日完全休みの4週8休(有名無実、ホントは月2、3休くらい)として80~90日。あ、あと40日程度働けば有給使って休める!!!

ところがそうはいきません。

医療業界、特に医者は急に休めません。外来、手術、病棟・処置番、救急対応などなど、今いるメンツでカツカツで病院の仕事が回っていることが多いんです。外来は1~3か月先まで予定が埋まっており、手術も同様。

また、医局から派遣されている立場であり辞めれば誰かがその病院に補充され穴埋めしますが、その誰かが抜けた病院を別の誰かが穴埋めするという、俗にいう「玉突き人事」が発生します。

派遣先の病院の各科受け入れ人員も、例えば部長1人、副部長1人、医員2人、後期研修2人など、当初から決まっており年の途中で増員するのは予算的にはなかなか難しいみたいです。

つまり、マイナー外科医が病院に在籍はしているが、有給を全部使って1,2ヶ月の長期に渡って不在というのは病院側としても医局側としても受け入れられない状態です。

今日休みたいから有給で休みにしようかな、なんてとてもできません。自分がいなければ回らない、といった自負ではなく単純に手が足りなくて患者、同僚に多大な迷惑をかけてしまうことになるので急に辞められない、有給消化できないというのが実情です。

ちなみに看護師は看護師で辞めるの大変そうですね。上層部から1年以上前から退職希望を要求されたり、辞める時に「病院に迷惑をかけてすみません。」と反省文が必要だったり。変な世界です。

使える有給は10日

そうなると、勤務体制に比較的余裕がある日に有給を使うしかない。色々計算してみると、半休でもいいから休めそうなのは全部で10日。

10日。少ない・・。

残りの40日超をどうしようか。実働日として考えれば2ヶ月近く休める。そんな中、昔一般企業の人事課で働いていた父親から有給買取の制度を教えてもらいました。

本来原則として、会社が法定の有給休暇を買い上げることは認められていません。会社が有給で社員を休ませずに代わりにお金を支給することは、有給休暇制度の本来の目的に反することになるからです。しかし以下3つの場合は会社が買取することが認められるとのことです。

  • ①法定の有給休暇(年10日)を超す日数
  • ②有給の有効期限(2年)を超えた場合
  • ③退職時に有給消化が間に合わない

マイナー外科医には年20日の有給が付与されており①の条件は当てはまる。また③も退職が近づくまで使わなければ(というか普通に使えない)十分当てはまるので買取は申請できるかも!!

ただいずれの場合も、買取が「認められている」だけであり、「会社が有給休暇を買い取らなければならない」と決められているわけではないよう。ちなみに就業規則には有給買取について記載はありませんでした。

まあ、年20日も付与してくれるホワイト病院ですし?「やりがい」のある病院ですし?

交渉してみる価値はあるかなと思い早速人事課に相談してみることにしました。

人事課に有給買取を依頼

あっさりと決着。

「買取は一切しません。有給使っていただいて結構ですので。まあ、使えるのであれば。

いや、最後の言葉は本当に本当に余計でしょ・・。かなり精神的にキました。当直翌日は休みという制度があっても実際は使用できない病院なのに。

負けるもんか!と結構食い下がってみましたが制度がない、そんな医者今までいない、部長に頼んでやすめるようにしてもらったら?等と相手にしてもらえず。ますます嫌な気持ちになりました。

まとめ

つらいですが、これが現実。やはり普通にブラック病院でした。残り4ヶ月、当直10回。頑張るしかないですね。できる限り有給で早退とかしようかな。

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